風水を理論的に解釈しようとすればするほど効果は得難くなるばかりか、逆効果になることもある。
風水そのものは至って自然でフラットなのである。
冷房の効いた部屋で暑さを凌ぐことも、水辺の木陰で涼を得るのも人が自由に決めてよいのである。
自分にとって快適な方を選べばよいのであり、利用すればよいのである。
風水は人間の本然的感性とのマッチングがよい。
人間が本来備えている原始的感覚を呼び覚ましてくれるのが、風水の楽しく面白いところである。
死者を埋葬するのに相応しい地を選び出すことが地理師(風水師)の大きな役割であったように、
自らの魂を鎮められる居場所を自らの感性で見つけられるようにすることが、現代風水の役割でもあるように感じる。
理論を頭で理解しようとせずに感覚を心で味わうようにしてみることで、風水は身近なものとして親しみが湧き、活きた風水感覚が得られるのである。
方位や方向、色や形などを理論に基づき、その吉凶を決めつけるようなことをしてはならない。
良いことが押しかけてくるような感じのする場所を感覚で見つけるように訓練していけば、あなたが行くところすべてで幸いが生まれる場所を感じ取ることができるようになる。