方位の吉凶は球体模様

不動産購入や転居、開業、新築や増築、リフォーム工事など土地や建物、移転に関する方位の中でマイナスエネルギーが強まるとされる方位(俗にいわれる凶方)があります。

特に六大凶方位と云われる五黄殺・暗剣殺・本命殺・本命的殺・歳破・月破についてはなるべく避けておきたいところですが、過度な心配も避けるべきことです。

毎年の暦などで吉凶が示されることもあり、方位に関しての集団暗示作用(方位信仰)が働いているように感じています。

方位吉凶の定まり方の基本を学んでいきますと、一定の決まりごとに基いて決められていることが分かります。

私たちの運命は一人一人違うのですが、方位の決まり事では九つの生まれ星に分類して判断しますので、同じ星のグループの人は同じ結果になってしまいます。

方位を見る側の人間として大切なことは、相談者の状況や運命の傾向性に応じた診断結果を導き出すことであり、九グループに分かれた大まかな結果を伝えることではありません。

方位の吉凶は転がる球体に描かれた模様のように組み合わされ、切り離しては見ることはできないものです。

方位学の源流は諸葛孔明の時代の軍学や奇門遁甲にあるようです。

敗軍の将が次に活路を見出すために生き延びる方位を探る軍学兵法の一部が、方位気学に変化したものと考えられます。

いつどの方向へ動くかということは、気運にも係わることです。

直感に頼ることに自信が持てない人にとって、心理的な強化を図ってくれる判断基準の一つとして方位学を用いることは、前向きな効果をもたらしてくれます。

自らが心の向きを見極め、自らの心の星を読み、天を読み、風を感じ、自信を持って自分の行く道を見定めることが大切だと思います。

逆説的には、何事も心が定まれば進むべき道が現れてくるということになると考えます。

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