人間という生き物はどうも自分という存在を気にし過ぎる。
自身の存在価値や存在意義、存在感などに意識を運び過ぎ、自分で自分に疲れてしまうようなところがある。
そのような人間集団や組織の中で人気がある人ほど、自分のことより他人のことに気を配れる人であるように感じる。
あなたの存在価値や存在意義は、自らが決めるものではなく周囲にいる人達が勝手に見つけてくれるものだと思えば気も楽になるように感じる。
自分の存在価値を誇示するような人ほど、自らも周りの人も気疲れしやすい。
人が自分のことをどう思っているのかは、あなたが人のことをどのように思っているのかを考えれば大体の見当はつくと思う。
あなたが考えているほど、人はあなたのことを気にはしていないものである。
恋愛中においてさえ、相手が自分のことをどのように思っていてくれるかということの方に気が向かい、相手のことを純粋に気遣いできていないことが多い様だ。
自分に対する反応には敏感なのに、相手への心遣いには鈍感であることもしばしばである。
あなた自身の存在意義は、あなたが相手からどのような評価を受け取るかではなく、あなたが相手に何を与えられるのかということに視点を移すことで見えてくるものだと思う。
あなた自身という存在もあなた以外の他者の存在も、大河の一滴、大海の一滴だと感じれば、自らの存在を思うように他人の存在を思うようになれる。
自分も人も同じように扱うことのできる快い感覚がスピリチュアルでもある。
自分がしてもらいたいように先ず人に行うことがスピリチュアルイグジスタンスの真価である。