家相風水での庭木の東西南北全方角別の吉凶と具体的な種別を解説

家相風水カウンセリング建築士の大橋正和です。

住まいにおける庭は、その大小に関係なく心を和ませ、潤いを与えてくれる存在です。

家相学においては、庭の樹木や石、池や井戸についての吉凶を大変重視します。

この記事では、庭木や石などの伝承事項をはじめ、陽木と陰木の具体的な種別、東西南北全方角別の庭木の吉凶について解説します。

家相風水における庭の樹木や石などに関する伝承事項について

樹木は酸素を供給してくれるので、私たち人間にとって、大きな協力者であり、共生者でもあります。

ただし、ここで注意したいのは、樹木の発する気というものは全てが良い気ばかりではないという点です。

樹木の形や色にも影響を受けますので、家相方位を考慮した住まいづくりをされる場合には、庭についても慎重に計画する必要があります。

庭や樹木にに関することには多くの伝承事項がありますが、概要としては、住宅の庭には陽木を植え、陰の気を強める庭石はなるべく据えないほうが無難とされています。

以下にポイントを簡潔にまとめておきます。

(1)家の中心に庭(中庭)をつくると、その家は衰運を招き断絶する(短命・破産の相構)

(2)住宅の庭には「陰木」を避け、「陽木」を植えるようにする

(3)庭の樹木が枯れるのは、病難凶事の前ぶれである

(4)松竹梅は吉祥の樹木である。松は常緑で節操、竹は生長早く、梅は病を除くとし、三つ一組で長寿の縁起木とされている

(5)庭に石が多いと陰陽不調和となり、住む人に病災多く夭折の凶相となる。特に坤(南西)方位は、一家の主婦が下半身の病気に罹患しやすくなり、回復もしにくい傾向がある

(6)庭石の上部が、部屋の畳の上面より高いのは凶

(7)石灯篭が家の庭に二基以上あると夫婦の不和、離婚を招きやすく、病災あり

(8)築山を部屋の床より高くすると、主人に災いを招く。(住宅における築山の高さは二尺(約60cm)以下にする)

(9)四神相応の樹木は、家運隆盛の吉相となる。(東に桃、西に梔(クチナシ)、南に梅、北に杏)

(10)南天がよく育つ場所にはお金が集まる

(11)無花果(イチジク)を家の前に植えると病気と縁が切れない。

 

(12)玄関の側や庭に棗(ナツメ)の木を「奇数本」植えると吉兆あり

(13)門口近くに柳、百日紅(サルスベリ)があると、主人が出世と縁遠くなる

(14)鬼門方位(北東)の大きな木や実のなる木は病災が絶えない

(15)井戸の近くの柚(ユズ)、竹、柿等は財運を招き一家繁栄

(16)柘榴(ザクロ)を家の南に植えると衰運を招く

(17)家の四方を竹林で囲うと後家相となる

(18)門口の二股の木は、一家離散の相となる

(19)槐(エンジュ)を植えると富貴になるも、浮気を招く

(20)樹木の繁茂していた土地を造成して家を建てる場合には、木の根を残さず取り除く。根が残っていると地盤が狂ったり、シロアリ等の巣になる可能性がある。

なお、井戸については、以下の記事も参考にご覧ください。

家相風水における庭木 ~「陽木」と「陰木」の具体的な種別について~

住宅の庭木には「陽木」が適し、「陰木」はなるべく避けたほうが無難となりますが、以下に、陽木と陰木の具体的な種別を列挙しておきます。

 陽木の具体的な種別

青木(あおき)・一位(あららぎ)・梧桐(あおぎり)・紫陽花(あじさい)・梅(うめ)・槐(えんじゅ)・万年青(おもと)

柿(かき)・楓(かえで)・樫(かし)・柏(かしわ)・菊(きく)・梔(くちなし)・桜(さくら)・杜鵑花(さつき)

石楠花(しゃくなげ)・松柏(しょうはく)・杉(すぎ)・月桂樹(げっけいじゅ)・肉桂(にくけい)・楡(にれ)

白膠木(ぬるで)・棗(なつめ)・躑躅(つつじ)・合歓木(ねむのき)・柊(ひいらぎ)・牡丹(ぼたん)・槙(まき)

松(まつ)・木犀(もくせい)・桃(もも)・山牛蒡(やまごぼう) 等々

陰木の具体的な種別

無花果(いちじく)・楠(くす)・百日紅(さるすべり)・柘榴(ざくろ)・棕梠(しゅろ)・蘇鉄(そてつ)・梨(なし)

芭蕉(ばしょう)・葡萄(ぶどう)・木槿(むくげ)・樅(もみ)・楊柳(ようりゅう) 等々

ただし、陰木であっても、植える方位によっては吉作用をもたらすこともあります。

そのため、陰木がご自宅のお庭にあるからといって、良くないと決めつけてしまうことのないようにご留意ください。

気になる方は、家相風水の専門家に一度ご相談いただければと思います。

庭木の東西南北全方角別の吉凶について(家相風水の観点より)

植栽計画の参考にしていただけるよう、樹木と方位との相性(吉凶)について順にご紹介します。

北方位の庭木の吉凶(家相風水ポイント)

北方位に玄関がない場合は、竹や槐(えんじゅ)を植えると吉となります。
また、北側に二階の軒あたりまでの高い木があり、その木が茂り過ぎると火難の相となるので注意が必要です。

鬼門方位(北東)の庭木の吉凶(家相風水ポイント)

鬼門方位(北東方位)の大樹には、霊魂が宿りやすいです。

また、地盤が低く湿気があると、精神的ダメージを受けやすくなります。

北東方位においては、大きくなる木はすべて凶となるのでご注意ください。

東方位の庭木の吉凶(家相風水ポイント)

朝日の当たる東方位には、高い木や大きく育つ木は不適となりますので、薬木などが良いです。

また、東方位の柳は、男性を酒乱にするという言い伝えがあるのでご留意ください。

東南方位(南東)の庭木の吉凶(家相風水ポイント)

東南方位に陰木を植えると、凶作用が出やすいとされています。

蘇鉄は手足のケガ、神経痛、リュウマチ、関節炎を、芭蕉は中風を暗示します。

桐、桑、桃は吉ですが、樹木が素直に育たない場合は土地の障りが考えられます。

南方位の庭木の吉凶(家相風水ポイント)

庭が建物の坪数の五倍以上ある場合には、南方位に大きな樹木があっても大丈夫ですが、南側があまり広くない場合の大きな木は凶となります。

また、庭が広い場合の松は大変な吉となります。

南西方位(裏鬼門)の庭木の吉凶(家相風水ポイント)

裏鬼門の大きな樹木は争い事や口論を暗示し、その土地に溶け込むことができず、特に女性にとって安心して暮らせない傾向が出やすいです。

南西方位に樹木を植えるなら、大きくならない枸杞(くこ)や桂のような薬木が適します。

西方位の庭木の吉凶(家相風水ポイント)

西方位の柳と桃は凶木の代表格です。

特に柳は、刑罰殺傷や家族の生死別、短命を暗示するとして昔から嫌われています。

また、西方位に赤い花をつける草木があるのは、散財(特にお酒と女性に関して)を暗示するとされているので注意が必要です。

西方位に樹木を植えるなら、棗(なつめ)、楡(にれ)、梔(くちなし)が無難です。

北西方位(西北)の庭木の吉凶(家相風水ポイント)

北西方位の木は、家を守護して幸運をもたらすとされ、特に大切に扱うことが肝要です。

ただし、女難を暗示する梅と、精神の病気を暗示する柳が北西方位にあるのは凶となるので、ご注意ください。

まとめ(家相風水での庭木の東西南北全方角別の吉凶と具体的な種別)

庭木や石については、上でご紹介したとおり様々な言い伝えがありますので、ご自宅にお庭がある方や、これからマイホーム作りを計画される方は、参考になさってみてください。

基本的には、住宅の庭には「陽木」が適し、「陰木」はなるべく避けたほうが無難とされていますが、植える方位によっては吉凶も変化しますので、ご不安な方は一度ご相談いただくことをオススメいたします。


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